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『ガールズ&パンツァー最終章』第1話 公開初日の感想

めでたく本日公開の『ガールズ&パンツァー最終章』第1話を観てきました。新宿バルト9で夕方。1階のエレベーター・発券所含めてまあ混んでいましたね*1

それにしても『最終章』ということですが、エピソードとしては1回視聴すれば完結する『劇場版』と違って、これから最終話を観るまで期間を要するわけで、色々と悩ましいものですね。最後まで楽しませてくれるような完成度でも、もしそうでなくなっていても観るのをやめられないという⋯。こうして感想など書くなら尚更。あ、もちろん”続き”を考慮できるのはある意味気楽でもありますけどね。

まとめて観たほうが面白い作品なのか、劇場向けの話毎にエキサイトする”体験”重視の作品なのか、映画が始まるまで色々と思いを巡らせていました。できれば初めてTV本編を観たときのようにスンナリ・素直に観ていきたいのですが、もう流石に難しい。あとはまあ、本当に”最終”章なのかどうか、ファンとして気になるところではあります。

入場特典は、1回目はどれでもOKですが、沙織と麻子でした。これもしかして、2×3でエピソードごとの組み合わせだったりして。そうなると沙織と麻子って、まさかおばあが⋯いやいやいや。

『ガールズ&パンツァー最終章』第1話の感想

それでは、感想を箇条書きしておきましょう。例によってまだ公開直後なので、詳細な”ストーリー紹介”に陥らないよう、「観に行ってのお楽しみ・確かめて」くらいの余地も残したつもりです。もちろんネタバレ配慮の意図もアリ。書き足りないことは、どうせ後日グダグダと書き連ねると思います。

あとは一応、TV本編・OVA、『劇場版』そして『最終章』と時系列を整理した上で一連の作品として据えています。稀に、OVAと『劇場版』はファンサービスの番外編みたいなものなので(厳しい)評価は無粋、みたいな意見をみかけたのですが、これほどTV本編を下地にストーリーを膨らませている以上、ガルパン世界での関係性を無視した評価は難しいかと思っています。

全体として第1話は、続きの気になる痛快・爽快な出来。戦車戦もちゃんとあり、ギャグも戦車にまつわる小ネタもこれまでと見劣りしないと思います。私など時間的・内容的に詰めに詰め込んだ『劇場版』よりも、この上映時間47分は心地良く満足しました。『劇場版』を初日観終わった時はもうクタクタでしたから。観る前は正直上映時間が短いかなと思ったのですが、杞憂でした。

前半、『最終章』の新たな大会への出場は桃ちゃんのアレが軸なんですかね。汚れ役もオイシイ役回りではありますが、ちょっと押しつけすぎかもね。これまでのBD特典等知っていれば尚更。周りの反応含め、話の流れとして面白くはありましたが、なんだか可哀想な気もしました。
元々トレーニングコーチとしては有能そうで、『劇場版』も良い働きぶりがあったのにギャグにされた感じでしたが、どういうオチにするんでしょうかね。今話では戦車戦で落ち度があるわけではないですし、新キャラクター(後述)との関係から生徒会メンバーとしての手腕も窺い知れるわけで、後々振り返って気持ちの良いエピソードに昇華して欲しいと思います。

OPが映像も歌も良かったです。あんなに劇場映えすると思いませんでした。『DreamRiser』より私は好きです。EDは学園艦の挙動に苦笑。

「Grand Symphony」 (特典なし)

「Grand Symphony」 (特典なし)

  • アーティスト:佐咲紗花
  • 発売日: 2017/12/06
  • メディア: CD

学園艦の秘密とともに、大洗女子に新キャラクターですか。キャラ設定に一瞬抵抗感がありましたが、ああ土地柄か⋯みたいなことを考えて納得してしまいました。本当にすみません。ついでに、学園艦のあの場所には、広島や北九州出身みたいな生徒もいるのですかね。度々すみません。

ただ真面目な話、キャラと使用車輌共々今話では活かされましたが、次話以降どう絡ませるのかが気になりますね。個人的に悪人正機は料理が難しい気がします。人気面含めて。ガッチリした体格の子が色々とネタにされそう。あと褐色キャラはガルパンだと何だかイメージが被っちゃいますね。使用車輌は乗り換えエピソードあっても良いかも。流石に厳しくない? みたいな印象です。

前日の内容展望で、華のことを「ぜひストーリーの要になって」と書きましたが、いきなり見せ場でしたよ。まあ、あんこうチームの面々も特性を活かしてましたが。⋯みほは記憶力じゃないのか。ギャンブル勝負ですな。別のアニメになっちゃうか。

今回新たな大会へ、というわけですが、TV本編と同じく大洗女子が勝ち進んでしまうのか、それとも⋯。今話のヒキから、そんなことも含みを持たせているのか、と思わせてくれます。

大洗女子以外の各校キャラは顔見せ程度。期待した通りの画や台詞を披露してくれます。もう設定とキャラの説明なんてしていないですからね。この辺りのつくりは”ファン向け”です。エリカだけシリアスの度合いが違って、応援したくなるなぁ。タッグマッチなんてやらないのかしら。

これも前日の内容展望で「ギスギスしているようで案外観ていて楽しい学校になるとみたがどうか」と書いたBC自由学園、良いチームぶりです。嬉しいなあ。これは応援したくなる。偽計大いに結構。チームスポーツのプロ選手なんて、試合外でも和気藹々というわけではないですからね。1回戦敗退ばかりしていたそうですが、こんな戦い方ができるとは、プロ意識が芽生えたのかな。これがOGの力添えか。

こういう展開の良い所は、生徒同士が試合後本当に心通じる関係になったり、仲良し描写が入った時のギャップが学校の魅力として全部跳ね返ってくるわけですよ。萌えポイントもゲットできますよ。古典的ですけどね。次話以降観ないとわかりませんが、現状そういう可能性も感じました。⋯まあ次話か試合後にはシッチャカメッチャカなチームに戻ったりするかもしれませんが。そこを含めて大変楽しみ。今のところ、大好きなBC自由学園にはこわれて欲しくないですねぇ。

戦車戦は何というか、期待通りで程良い感じです。まだ飛んだり跳ねたりも控えめ。音響も劇場公開であることを活かしていて迫力ありました。サントラもまた発売して欲しい。


まずは第2話が楽しみな内容で安堵しています。ガルパン熱が再燃する御仁も多いのではないでしょうか。取り敢えず、第1話を観に再び劇場に足を運ぶことになりそうです。


(2019/7追記)改めて記事作成時点での各話感想をまとめています。こちらもよろしくお願いします。

*1:新宿バルト9は受付の9階でもチケット発券できるのになぁ。9階の発券所はそこまで混んでなかったのです。

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